利上げはまだ見えない、NZドルは下げ渋り 

この調査レポートは2023年10月19日現在、NZドルとUSドルに対して分析したものです。 

要点 

• ニュージーランドの第3四半期CPIデータは予想を下回った 

物価水準の下落は、ニュージーランド連銀の金融政策に緊張感がなくなったことを示す。市場は連邦準備銀行が今年11月ではなく、来年2月に利上げを実施すると予測している。  

• ニュージーランドの政変 

議会選挙で野党・国民党が勝利を収めた。 

• 米ドル指数は小幅上昇に転じる 

米連邦準備制度理事会（FRB）ウォーラー理事は考えを変え、米連邦準備制度理事会（FRB）はまだ利上げを続ける必要があるかもしれないと発言したことで、米ドル指数は上昇し、昨日は0.33％高の106.58で取引を終えた。 

テクニカル分析 

週間チャート分析 

（NZドル/USドル週間のレート・チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ケイ線 

先週の5DMAの終値が、上影陰線が出現したことは、NZドルの下落傾向がまだ終わっていないことを示唆している。現在の5DMAは先週の安値を下回っており、短期的にはまだ反転上昇の段階に達していない。 

• ストキャスティクス・オシレーター 

同指標はオーバーソールドのゾーンで再びデッドクロスを形成しており、ベアは短期的な主導権を握っている。同指標は、9-10月期の調整局面が弱かったため、ボトム-ダイバージェンス構造を形成する可能性があることは注目に値する。今週の相場が下落しても、来週には反転上昇する可能性があることを示唆している。 

• フィボナッチリトレースメント 

相場は昨年10月中旬から上昇傾向を続け、今年1月に調整局面に入った。61.8%で小動きし、今週も下降が続いているため、次のターゲットは78.6%という極端な数値となる。 

4時間チャート 

（NZドル/USドル4時間のレート・チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• 上昇チャネルラインの破壊 

昨日の急落で上昇チャネルラインの線（赤）が完全に破壊され、日中はベアマーケットのほうが強い。 

• ケイ線 

昨日の米国時間中、相場は5移動平均線を押し戻し、長い上影の十字線構造を形成した後、為替レートは十字線の安値を下回り、ベアマーケットの傾向が確認された。 

• フィボナッチリトレースメント 

指標はオーバーソールドのゾーンで再びデッドクロスを形成しており、ベアマーケットの強さをさらに示している。ベアマーケットの混雑にもかかわらず、市場に参入するリスクを負うことはできない。長期的な、ロングトレンドが確立するまで待つしかない。長期的行いたいなら、ブルの傾向が確立されるまで待つしかない。 

PIVOTインジケーター 

（NZドル/USドル1時間のレート・チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• Ultima MarketsのMT4にあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は0.58757となっている。
• 0.5875より上ではブル、第一ターゲット0.59005、第二ターゲット0.59448。  
• 0.5875より下ではベア、第一ターゲット0.58322、第二ターゲット0.58071。

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